草叢の上のティータイム

なおみーんのあれやこれやを書いていきます。

絵本のこと(1)

f:id:sunu-chan:20200329212912j:plainf:id:sunu-chan:20200329213016j:plain絵本のこと(1)

 久しぶりの投稿になってしまいました。(;´・ω・)もっと日記のように書くつもりだったのに、しっかり三日坊主でした(笑)

 個展も延期になりぽっかり空いてしまった時間と心を埋めるためにブログでも書くとします( ;∀;)

 さてさて、今日は絵本のことです。個展にて原画をお見せして絵本の販売をする予定だったのですが叶わず残念です。それでも絵本を形にできたことは、自分にとって何よりの収穫でした。9年目にしてやっと多くの方に見て頂ける形にできました。感慨深いです。この「ぼくはだれ」は絵本作家になるぞ!と思い最初に作った絵本です。長い間寝かせてありましたが今回所々直して推敲を重ね、ほぼ勢いで(笑)完成させました。

 この絵本を形にして下さったYOMO様https://www.yomo-ehon.com/に本当に感謝です。自分が無知だったのかもしれませんが以前はこのようなシステムでしかも安価に自分の創った作品を形にできるなんて思いもしませんでした。SNSを始める前の私は、絵本作家になる方法は、2つ3つしかないと思い込んでいたのですから、今の時代クリエイターにとっては良い時代です。誰のお伺いもたてずに自分の力を試すことができるなんて。

 今日は、私の今回絵本を出版するまでの道のりを書いてみようかなと思います。始めのきっかけはやはり子育てでした。絵は昔から得意で、若い頃は独学ですが絵を描きイラストレーターのお仕事も少ししました。子供ができてから、子育てが大変だったこともあり(長男の発達障害がありました)趣味の範囲で絵を描き続けてはいましたが、ほぼ主婦業に専念していました。子供の寝かしつけの時やお散歩の途中、適当にうそのお話しを作って遊んだりしているうちに、「ん、私もしかして絵本つくれる?」となって娘の3才の誕生日に初めて絵本を作りました。絵本作りが楽しくて楽しくて絵本作家になりたいと思うようになったのですが、最初はどのようにすれば絵本作家になれるのか全くわかりませんでした。イラストレーターの友達が絵本作家をたくさん輩出しているあとさき塾を勧めてくれ、あとさき塾に2年目にしてやっと合格できました。

 合格したもののあとさき塾は東京にありますし平日の夜の時間帯です。長野から参加するには子供たちもまだ小さく家族の協力なしにはできません。出かける時はカレーを作って出かけるのが定番でした。他の方のように毎回参加することもできないので、最初の1~2年くらいはは2ヶ月に一回くらい、そのあとは作品が出来た時など出来る範囲で参加させて頂きました。あとさき塾は絵本を作って持っていくと、みんなで回し読みします。そして先生二人がみんなの前で講評して下さいます。聞くのが辛い( ;∀;)ときもありましたがとても鍛えられました。通っている間何人かの方が出版されました。あとさき塾では出版社の編集と同じレベルでかなり詰めたアドバイスをして下さるので、プロ意識が鍛えられると思います。この間私も勉強のため絵本を何百?何千?と読みましたし絵本のラフも随分作りました。

 それでもなかなか形にできなかったんです。自分でもなんでかなと思います。そこそこの手ごたえは感じられるのに最後詰めることができない。ボツが続くうちに最初はあった根拠のない自信(^^;もなくなっていました。ただ無名の作家が一冊の本を世に出すことは容易い事でないことは確実にわかりました。1冊の絵本を出すのに10年かかったとかもよくある話です。出版社の絵本の編集の方のお話しによると365日絵本の持ち込みがあってその中でこれ!といったものに出会うのは3年に1度くらいなのだそうです。そのお話しを聞いたとき気が遠くなりました。もっと早くそのお話しを聞いておけばこんな道進んでなかったわ!とも(笑)

 そんなこんなで絵本もぼちぼち創ってはいたものの、自分の運が気になりだし占いにハマり(もともと好きだったのですが💦)元来凝り性なので占いの仕組みが気になって(四柱推命、タロット、紫微斗数、西洋占星術)の本を読み漁り、先生から学び、人を占えるまでになってしまいました。この情熱をたぶん絵本に向けてればもしかするともっともっと早く絵本作家になっていたのかも(笑)何しろ詰めが甘いのがいけないのです😅

 それでも寄り道もまあ人生の醍醐味です(^^;今でも占いは大好きで、時間があればまだ勉強もしたいし、もしかしたらゆくゆくは長野の母になっているかもしれません…ただ自分で自分を占っても他の方に占ってもらっても画家や絵本作家はある意味天職のようなものでした。なのでまるで貢いだ愛人から離れられないように(笑)絵本作家になる夢をズルズルと引きずっていたのです。

 娘に誘われ何も分からないままTwitterを2年前に始めました。その時は占いアカにしようか絵アカにしようか迷ったくらいでしたが、しばらく1枚の絵を描いていなかったので(絵と絵本の絵は同じ様ですが全く違います。描いてみるとわかるのですが別物です。)リハビリも兼ねて練習のつもりで絵をアップしていきました。絵本を創作するのが辛くなっていたので絵を描くことはとても楽しく、皆さんのいいねに随分励まされました。グループ展に参加したり絵を買って頂くこともできました。このまま絵本作家ではなく画家としてやっていければ自分は満足ではないかとも思います。ただ常にまだ私は絵本を形にしていないという思いがどこかにあって、その思いを一度手離したかったのです。今回yomo様をみつけ、ようやく行動に移せたのでした(;´・ω・)

  手放すといっても、自分の精一杯を込めました。今とても心が軽いです。 夢はもう見ません。これからはクリエイターとして誰にも委ねず自分軸で発信していけるようになりたいです。ここまで読んで頂いて分かったと思いますがいろんな意味で不器用な人間です。これからも絵や絵本をのらりくらり創っていきたいと思いますのでどうぞよろしくね!