草叢の上のティータイム

なおみーんのあれやこれやを書いていきます。

小さな小さな絵のこと

 

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2月それはすてきな展 2月4日(金)~21日(月) 定休日 火、水、木

こんにちは^^

皆様お久しぶりです。お元気でしたか?

東京池袋の東長崎プラネットハンドさんで、2月4日から展示が始まります。

今回はフローリストさんの、フィオーレスパーツィオさんとご一緒です。

どんな展示になるのかとても楽しみです。

春が一足早くやってきたような空間になりそうです。

是非にとは言えないご時勢で残念ですが、通販対応もして下さるので、

ご無理のない範囲で観ていただければ幸いです。

 

 今回、「天使と灯り」をテーマに描きました。

 

この展示のお誘いを頂いたきっかけが、以前プラネットハンドさんへ、御挨拶代わりにと送った小さなおまけの絵でした。

とても大切にして額装して壁に飾って下さっていたそうです。

その絵と同じようなものを描いてみませんか?とお誘い頂いたのです。

去年の暮れのお話だったので、あまり準備期間がなかったのですが、プラネットハンドさんの、今のご時勢の中だからこそ、心温まるものをお届けしたいという心意気にもひかれ、できる限りのことをしてみたいなと思い、お引受けしました。

 

 

 絵描きさんはおそらく分かると思いますが、小さいものに自分らしさを表現するのって、得意な人も中にはいるかもしれませんが、案外難しいですよね。

でも、少し制限があることで、その中で何とかしようと頭を働かせるので、それはそれで面白いものが出来上がったりします。

小さい分、エネルギーがあり余って、額縁まで彫ってしまったりして(笑)創作の楽しみの中には、やっぱり新しいもの、自分の枠を超えたものを創りたいという欲求があると思います。そんなこんなで、今回も苦楽しく(笑)制作させていただきました。

 

 今回、蝋燭の絵を描きながら、いろいろなことを考えました。

 

 絵本作家の新井良二さんの本で一番好きな「きょうというひ」という絵本があります。女の子が、ろうそくの火を絶やさないように大事に大事にする様子が印象的で、あたりまえの今日という日を、それは静かに明るく照らしだすのです。そこには祈りも込められていて、とてもジンとくるお話です。

 私の絵を見た方にも、そんなふうに、日々が少しでも暖かな気持ちになって下さればいいなと思いました。

 

 それから、こんな言葉も思い出していました。天使とはあまりそぐわないかもしれないけど、、、「自灯明」という言葉です。お釈迦様が入滅の際、お弟子さんに伝えたという言葉だそうです。言葉や意味は、以前からなんとなく知ってはいたのですが、今回、絵を描きながら、改めて思い出していました。自分自身を拠り所として生きて行きなさい、自分が何を信じればよいかわからなくなった時は、自分自身の光を信じなさいといった意味です。

 周りは情報に溢れ、せわしなく時が過ぎ、効率を優先したような生活を送りがちですが、時には周りを暗くして、足元だけを灯りで照らし、自分を見つめる時間が必要だなと思います。絵を描いてる時間は、孤独ですが、自分にとっては、そういう時間に繋がります。

 

 あなたの光を信じてください。

 自分自身であかりを灯していきましょう、、、、

 

そんなことを、考えながら、描いていました。

 

ではでは、また会期中、思ったことなどお伝えしていけたらと思います。