草叢の上のティータイム

なおみーんのあれやこれやを書いていきます。

幻の市秋の万華鏡いよいよ始まります!

火口の煙の中の熊たち

 こんにちは^^

 10月7日㈮から12月5日㈪までプラネットハンドさん(東京の西部池袋線東長崎駅(徒歩20秒!))で幻の市秋の万華鏡が始まります。今回でこの企画に参加させていただくのも3回目になりました。

 

 安房直子さんのお話から生まれたイメージから芽吹く作品たちです。

 

 今回も絵画だけでなく、雑貨、立体、手芸、アクセサリー、食べ物、お花、音楽など、様々な分野で活動される作家さん方の作品が並びます。小さな市場のような空間です。安房直子さんがお好きな方もそうではない方もきっと楽しんでいただけると思います。同じ作品からイメージしていても、それぞれの作家さんの個性が表現された作品になります。そこもとても面白いです。

 

 屋根裏部屋のような空間に自分だけの宝物探しに出かけてみてはいかがでしょうか?期間中、私もまた顔を出せたらいいなと思っています。

 

~コメント~

 安房直子さんのお話のイメージを絵に描く作業はとても楽しく、ここもいいな、あそこもいいなと、次から次へとお話を読む度にイメージが広がります。普段の無から有を生み出す作業とは少し違って、安房直子さんのお話の海の中で遊ばせていただいている感覚です。

 絵を仕上げてみると、大抵最初の思い描いたイメージとはまた少し違って仕上がります。もっとここはこうできたかな?次はこうしたいなとかその都度、反省することもありますが、これはこれで良いのかなとか、そのイメージからはみ出した部分が自分らしさなのかなとか自分で自分を励ましつつ描いています。

 企画運営して下さるオーナー様、いつも絵を見て下さり応援して下さる皆様方、そして、数々の名作を生み出してくださった安房直子さんに心から感謝しております。

 

 

~作品紹介~
「火口の煙の中の熊たち」 

 390×300ミリ額装530×415ミリ 水彩紙、水彩

「熊の火」より   偕成社文庫、銀のくじゃくの中に収録されています。

 山の火口の煙の中に熊の楽園があるというお話です。主人公の男性は山で遭難し、麦わら帽子をかぶり煙草をふかした熊に出会います。現実生活に嫌気がさしていた男性はその熊に誘われるまま煙の中へ入っていくのです。ラストはとてもせつないお話ですが、今回は煙の向こうの楽園のイメージを描きたくて描いてみました。幸福感のある一枚になったかなと思います。熊というのは案外描いてみると、それだけでかわいいかんじに仕上がるので、自分の絵としてのオリジナリティを崩さないよう、ありきたりの表現に傾かないように苦労しました。

 

お問い合わせはプラネットハンドさんのほうへ

 

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